« RAKUEN | メイン | 家族帝国 »

2017年06月06日

●桜桃の季節

ss.jpg
6月に入りまして月初めからバタバタと面白い撮影が連続しておりました。
2.7MのSAVAGEスーパーホワイトと大型ストロボ6灯を持ち込んで
企業CEO様のポートレート白バック撮影や
最近はオリジナル感が出てきたフォト&ムービーの撮影などですが
中でも面白かった撮影がホテルの大広間で800名!
の集合写真を撮影するというお仕事でした。

これは私が撮影した集合写真の中でも最多の人数です。
大広間は横に幅広く撮影画角はほぼ水平180度!
前列の被写体からのひきは約4M弱。
これを5Mの高所から撮影しなければなりません。

もちろん一番先に考えたのはワンショットで撮影できる
全周魚眼や対角線魚眼レンズでの撮影ですが、テスト撮影をしたところ
人物の湾曲や画像周辺の人たちの像が流れてしまい顔が判別でにくいのと、
全周魚眼特有の正円のフォーマットになるため、天井と床部分の面積が多く
集合写真としての要素を満たしているように思えませんでした。
上下をトリミングすると有効画素も減り、画質も落ちてしまいます。
ギガパンのような撮影方法も大勢の人物撮影にはまず適用できません。

色々試行錯誤した結果、水平に3箇所撮影した画像データを1枚にステッチングし
水平パノラマにすると5000万画素強のデータとなり湾曲も修正でき
一番手前の方から奥の方、そして画像端の方まで
それこそ全員の顔が判別できる画像を作成することができました。
ワンショットは約3600万画素ですが、3枚を1/3づつ被らせ合成した場合
5000万画素を超える画角約190度の水平パノラマが作成できました。
もちろんノーダルポイントに気をつける必要があります。
ここから必要な部分をトリミングするとほぼ5000万画素の高解像画像となりました。

しかしステッチにあたっては予想される問題もありました。
重なっている部分の方達の動きによる合成ブレです。
ただこれは撮影時のお声掛けを長くし催眠効果で動きをできるだけ止めることと
レイヤー構成時に問題となってしまう部分を消去した上でステッチする方法で対処できました。
出来上がりはクライアント様にも「綺麗ですね!」と言っていただるものとなりました。
協力していただいた皆様のサポートあっての撮影でした。感謝です!

あ、ちなみに上の写真は窓枠で3分割になっていますが
本文とは全然関係ありません。
しかもワンショットだし・・・


最近Nikonから新たに3本の広角レンズが出たようですので
自分のための備忘録として記しておきます。
AF-S Fisheye NIKKOR 8-15mm f/3.5-4.5E ED
AF-S NIKKOR 28mm f/1.4E ED
AF-P DX NIKKOR 10-20mm f/4.5-5.6G VR

8-15mmは気になるかなぁ・・・
8mmから15mmにズーミングしている時の動画を見てみたいです。

6月も頑張るぞぅっ!

トラックバックURL

このエントリーのトラックバックURL:
http://u-graphy.sakura.ne.jp/mt/mt-tb.cgi/578