写真を禅の修行のようなものとして捉えていた写真家がいた。かの有名な土門拳さんである。彼の著書「写真作法」を読んだのは学生の頃だったがいたく感銘を受け、彼のような写真家になりたいと胸を熱くしたのを覚えている。あれからOX年、撮っても撮っても彼の境地にはほど遠い。被写体に対する温かな思いやり、写真に対する熱い気持ち、真摯な姿勢で臨む撮影スタイル。どれもこれも修行が足らぬことばかり。来年も精進します。

最近朝から北の方角へよく撮影に行っている。自宅からだと環七ひた走りコースで１時間半かかる。渋滞してれば2時間。三茶で首都高に乗り6号経由で外環に乗っても１時間10分。練馬まで環七で行き大泉から外環に乗っても１時間15分だった。どうやっても1時間を切れない。帰りはラッシュアワーなのでどうやっても2時間以上かかる。今日の帰路は大泉まで外環を利用した。通常だったら大泉から豊玉まで目白通りを行くがいつもより渋滞が酷かったので今日は大泉で降りてすぐの比丘尼交差点を右折し土支田通りへ、思った通りガラガラ。そのまま石神井大泉線という極細の道にはいる。もっとガラガラになり勘の正さに嬉しくなりつつ石神井公園を通過した。ナビを見ると環8の渋滞は深刻。そのまま青梅街道を通り越し環8と平行に西荻まで真っ直ぐ行こうと判断。結局甲州街道まで順調に進むことができた。しかし今日も移動時間の合計は3時間ちょっとだ。機材がなければ電車移動でもよいのだろうが「カメラマン、機材なければただの人」なので車での移動はしかたがない。でもなんとかこの無駄な時間を短縮したい。ここまで移動時間短縮にこだわるのには訳がある。デジタルになって現像とレタッチをやるようになったからだ。フィルム時代だと現像所に放り込んでさぁおしまい!だったのにデジタルになってからは帰宅後にLAW現像、レタッチをするため時間がかかるのだ。先月もいったいいつ寝るのだ!とゆー日が何日かあった。レタッチの時間と睡眠時間と移動時間。削るんだったら絶対、移動時間!!
　あ、そうだworksの作品を追加変更しました!どうぞ見てやって下さい。

今年の世相を表す一字は「偽」だそうである。最近テレビで謝罪会見を多く目にするがどれもスッキリしない。リスクマネージメント会社の指示で行われる謝罪は欧米型のセオリーに則っているからだろうか?日本人の美徳とされる感性に合致していない気がする。なんだか男らしくない。謝るんだったらハラキリだ!なんて言わないけどもっと潔いとこが見てみたい。「男は黙ってサッポロビール」という歴史に残る名コピーは言わずと知れたライトパブリシティ秋山晶先生の作だが、策を弄せず黙っていても目や態度、立ち居振る舞いで気は伝わるものだ。・・ん?・・最近このコピーを誰かも口ずさんでいたような・・・あ~そうか・・やはり今年の一字は「偽」で間違いないみたい(小笑)。

ブログをつけ初めて3ヶ月たった。ずっと更新していてぱったりブログを付けなくなると何かあったの?とか忙しいの?などと聞かれる。気まぐれ更新なので特に理由がある訳ではない。毎日更新している人はブログのネタを捜すために日夜行動するようになる人もいるらしいけれど、そのようなサービス精神がある人間ではないので続けて読まれている方がいらっしゃればご容赦願いたい。しかし世の中はブログ全盛時代といってもいいかもしれない。いろんなプログが乱立している。立ち上げて3っ日ぐらいして止まったかと思うと１年後にまた少し書いては止まってしまうなんて人もいる。どちらかと言えばそうゆう人と気が合うんだよなぁ。
　先週は作家の方たちの撮影が集中した。本が好きなので作家にお会い出来るのは嬉しい。特に好きな本は旅している気持ちになる小説。しかし読んでいるうちに旅への衝動が止められなくなり旅に出てしまうので困っている。新卒で入社した会社で3年経ったころに沢木耕太郎さんの「深夜特急」を読んでしまった。読んでいるうちに本に憑依され読了後すぐに会社を辞めてパリへ旅に・・・。しばらくして金子光晴の「眠れ巴里」をよんでまたバリへ・・その後もいろんな国へ旅をしたが動機は同じようなものだった。読んでいるうちに本に憑依され放浪したくなるのだ。そしてまた今ヤバイことになっている。先々週サザンシアターで行われた某出版社の海外文学全集の出版記念イベントで池澤夏樹さんと江国香織さん、青山南さんの鼎談を聞いてしまったのだ。第一回配本は青山さん訳ジャック・ケルアックの「ON THE ROAD」。青山さんは池澤さんと江国さんの3人で「ON THE ROAD」の魅力を熱っぽく語っていてとてもアイドマの法則を刺激された。勿論帰りに「ON THE ROAD」を買って帰りーの読みーのしてしまい、現在旅への衝動を高めているところである。HIT THE ROAD!!