12年間続いた六本木のBAR556-IIが4月28日で閉店する。
酒が好きでアートが好きな人たちのたまり場だった556
夜景が奇麗で隠しメニューがあって
僕のオリジナルカクテルもメニューに載っていた556
床はギシギシ鳴っているし、
たまに水道管が詰まって床下からゴロゴロ変な音がしていたけど
古いスピーカーから流れ出るBGMと相まっていい味を出していた556
人それぞれの大切な思い出が一杯ココロに詰まっている556
その場所はもう無くなるんですね。
残念です。

せめてその場所を思い出に残しておきたくて作ってみました。
(1962年 のアメリカ映画 ｢酒とバラの日々｣へのオマージュとして)
http://youtu.be/eAnK5jGiBuE

556(ちなみに「こころ」と読みます)さんが閉店するにあたり皆との思い出作りにと丁度やり始めたDムービーで撮ってみました。日本の狭い室内撮影では小津安次郎さんのように50ミリレンズだけを使うリアリティシーンは無理があるし、艶っぽいライティングもしずらいことがよく理解できました。でも高感度撮影が可能な一眼デジ動画が使われるようになるとハリウッド映画によくある見えてもよい室内光を壁や天井、ソファ横に配置するライティングが主流になってくるのかもしれませんね。今回撮影させて頂いた動画は仕事ではなく、仲間内の思い出として撮りました。ライトは補助光役で一灯のみ使用しています。レンズは酩酊感が出せるよう広角やマクロを使用しています。しかしほぼ室内光のみの撮影にもかかわらず艶っぽさは多少出ているかな。今回は撮影に半日、編集に半日の一日のみので完成。いやー楽しかったなぁ。。。完成したものは最終日の28日にお店で流す予定です。

原題は「ワインと薔薇の日々」だけど｢酒とバラの日々｣
と訳されていることが多いようです。
酔っぱらってJulie Londonのうっとりする歌声を聴いていると
この涙腺をやられる映画に出てくる登場人物たちの人生も
優しい気持ちで見ることができます。

Days of Wine and Roses （酒とバラの日々）

Days of Wine and Roses （酒とバラの日々）－Julie London

cast（配役）
Jack Lemmon ジャック・レモン （Joe）
Lee Remick リー・レミック （Kirsten）