« シンクロニシティ | メイン | もしかしてカモシカ? »

2010年05月20日

●変化するデータ保存方法

アーカイブというと長期保存のイメージがある。
カメラマンにとっての撮影データは財産としての存在価値があるので
長期保存は至上命題といえる。
データの保存といえばその昔は磁気フロッピーだった。
懐かしい!
でも今はどこへ行ってしまったのやら・・
で、フロッピーの代替えとして出てきたのはMO。
しかしこれはあっという間に無くなった。
次に出てきたのはCDだった。
これは現在も使用しているけど画素数の増加に伴い
WEB用の撮影データを納品するとき意外は使わなくなってしまった。
現在使用している記録メディアは勿論 DVD-R だ。
しかし、これらの記憶媒体は出てきた当初は50年くらいは持つだろうと言う人もいたけれど、ひょっとすると保存方法によっては5年保たないかもしれない。
というのもCDやDVDは平面性のある支持板に紫外線に弱い薬品が塗ってある状態なので日光に長時間当たっているとデータが飛んだという事案があるからだ!!
ということは秋葉の店頭で陽光にさらされて安価で売られているものなんか仕事では怖くて使用できない!!
勿論、部屋の中で蛍光灯にさらされているCDやDVDも危ない!ということになる。
ハードディスクは機械だからたまに通電しないとならないし、
予告なくクラッシュするのでアーカイブという使用方法は間違っている気がする。
あくまでも一時保管庫として使用するのが安全かも・・
因にHDは空気流体を利用して円盤を浮かせるので山岳ロケでは現場での一時保管庫としても考えてはならない。空気が薄いと板が浮かずに使い物にならないから。
富士山頂等の高所では使用不可だ。
では何が良いのか?
今のところではBD(ブルーレイディスク)だろう。
本当によいタイミングで次に必要な物が出てくるなぁ・・
BD-Rであれば液晶構造を変化させて保存するので経年劣化がおこりにくく
アーカイブとしては理想的かもしれない。
国立国会図書館も当初予定にはなかったブルーレイで保管をするという話しを聞いた。
医療の現場でも患者のデータは終身まで保存する義務がある上、内視の3Dデータ化によるデータ増加量に対応すべく、ここでもBDが使用されそうだ。核を使用する部署もBDで記録しているという話しだし。
写真界も、いや、ひいては出版業界も長期保存はブルーレイに移行して行くに違いない。
ウチもHDがたまっているからブルーレイディスクに移行しないとなぁ・・
で、移行したとたんにBD-Rの次がすぐ出てきたりして・・・
カメラマンは永遠に次世代カメラとPC、そして増え続けるデータストレージを買っていかねばならないのだろうか?


トラックバックURL

このエントリーのトラックバックURL:
http://u-graphy.sakura.ne.jp/mt/mt-tb.cgi/195