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2007年10月13日

●おろち

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新卒で入社した日本デザインセンターの写真局が愛知県にある某大手自動車会社の車輛カタログを撮影していたために、入社1年目から愛知に行きっぱなしになった。3年経った頃の年間出張日数は200日を超える勢いであったため、東京に住んでいるのか愛知に住んでいるのかわからなくなったことがある。その時代に聞いたカメラマン伝説に木の上から4x5に1200ミリを着けての手持ち!?しかも流し取り撮影?!というのがある。現在なら4x5のクオリティはP45でも叩き出すことが出来るためハッセルにくっつけて手持ちも有りかなーとも思うが(でも、もし落としたらそこから飛び降りるだろうな・・・)その当時としてはオキテ破りの撮影だったに違いない。しかし時はデジタル全盛の時代で車輛撮影の方法も変わりつつある。ほんの少し前までは崖っぷちでの同時走りの撮影等は危険な為、ディグという撮影車輛の角から出した竿のようなものの先端にカメラを着け撮影していた。そのくらいの撮影方法でさえも画期的で驚いていたのだが・・・今はその程度のことで驚く世界ではなくなってしまった。スタジオで3日もかけてライティングをし8x10で撮影していたくらいのハイクオリティなCGが描けるようになったというのだ!しかも一度入力したデータで全アングルからの描写も可能!照明も8月のハワイの5時の光でーなんていうオーダーも可能らしい。オキテ破りどころの話ではない。カメラマンからすればある意味反則である。
写真はミニカーのおろちです。

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