天気予報では曇りで見れないと言っていたのですが
雲ひとつ無くとても美しい・・・

いや、ほんとよく降りましたね〜。
23日は撮影で朝8時までに浦安市に行かねばなりませんでした。
ですので前日の22日から機材の準備をし、
タイヤにもYeti Snow netのパワフルなチェーンを装着し
明朝5時までには出発するつもりでいたのですが、想定外の事態が発生。
22日の16時くらいからマンションの電動シャッターが凍りつき
半分開いた状態で動かなくなってしまいました。

まあ、すぐ動くだろうと思っていましたが
念のため、管理会社に修理要請の電話をすると
「大雪の為、いつ修理に来れるかわからない」
と、返答され、ちょっとイエローシグナルが点灯し始めます。
この時すでに17時30分。

TVでは大雪で交通機関が次々とストップしているという情報が流れてきます。
シャッターの故障はごくたまにありますが、
これまで不便を感じたことはなく、いくらなんでも
明朝5時までには復旧するだろうと思っていたので
この時点ではそれほど深刻にとらえていませんでした。
でも一応、もし時間までに出庫できなかった場合の
移動手段シュミレーションを考え始めました。

機材の総重量が結構あるし、
大雪で積雪した路面上をキャスター付きのLowepro (カメラバッグ)
で移動させなければならない電車移動は優先順位が低くなります。
混んでいる中、大量の機材を持って整列乗車するのも億劫だし
何よりも経路にすでに止まっている路線がある為、電車移動は最終手段です。

18時。雪は　どんどん積雪のスピードを速めて来ました。
ここで一度車両の雪掻きに行きます。
予備的な雪かきをしておけば少しでも早く出ることができると考えたからです。
除雪作業で疲れたので夕食をとり、入浴。
ニュースでは雪による事故の映像が流れています。

シャッターは?さすがにもう動いているだろうと思い確認しに行くと
さっきの状態のままです。入れないし出れないのでマンション内のひとが
シャッター前に集まっていました。皆で知恵を出し合い、あっちを押したり
こっちを押したりしてみますがうんともすんとも言いません。
いよいよまずい。

ではレンタカーは? もう20時を過ぎていて借りれません。
カーシェアリングは24時間体制ですが、チェーンが付属している車は少なく
チェーン積載車両はもとより全車予約済みになっていました。
まあ、めったに降雪しない東京で全車にチェーンなんか積載してませんよね。
(でも積載している車もあるんですね・・)

タクシーは? そうだタクシーだ! と思い3社の配車センターに問い合わせたところ
23日、24日の予約はいっぱいで受付はもうやっていませんでした。ううむ。
この時点で23時を回ったところ。
心の中ではすでにレッドシグナルが点滅し始めます。

それから1時間ごとに電動シャッターの稼働状況を確認しに行くことになり
睡眠どころではありませんでした。

もうこうなったら自転車か!?
でも雪の中浦安まで5時間はかかりそうだし
体力は持つのか?
もしかすると遭難するかも。
たどり着いたとしても戦力にならないかも・・
なんて考えていて時計を確認するとすでに朝の4時30分。

もう一回だけシャッターを確認してこよう・・
これで稼働していなかったら軽量機材に変更し、
歩き途中に流しのタクシーを拾おう。
などと考えながらシャッター前まで来てみると、
動いてました・・・シャッターが・・・
ヤッタァ!

いざ出庫ダァ!と車を見ると雪にどっぷり埋もれてます。
車はもうダメだと思っていましたので昨日一度雪かきしてからは
除雪していなかったのです。
今度は雪かきプロジェクト発動です。
それからマキで除雪作業に没頭。
昨日やった予備的雪掻きのおかげで15分ほどで雪かき完了。
なんとか5時前に車を出庫させることができました。

で、事故なく現場まで到着し
撮影も無事終了。

てんやわんやです。
あードキドキして損した。
無事に出庫できたことに感謝します!
シャッターの神様のいたずらだったのかも・・

星野仙一監督が今月4日に亡くなられました。
生前、製薬会社さまのポスター撮影で複数回撮影させて頂きました。
準備万端整ったスタジオに入ってこられた監督に
「監督! 今日は"ハードプレイ・ハード"でお願いします!」と
彼の著書「ハードプレイ・ハード―勝利への道」を引用してお願いすると、
嬉しそうに笑ってらっしゃったその素敵な笑顔が今でも忘れられません。
謹んでご冥福をお祈りいたします。

2/16に公開される行定勲監督の新作「リバース・エッジ」
(原作 岡崎京子　第68回ベルリン国際映画祭正式出品作品)の取材撮影で
監督ご本人を撮影させていただきました。

明けましておめでとうございます!
素晴らしい一年になりますよう心よりお祈り申し上げます。
本年もどうぞ宜しくお願いします!